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PICK UP : 2011 年

2011
 

2011年12月22日掲載

日本の英語教育の未来を議論する 第18回京都教育懇話会 「日本の英語教育-今、未来-」を開催

 12月20日(火)、朱雀キャンパスにて、第18回京都教育懇話会を開催した。「日本の英語教育-今、未来-」と題した今回は、さまざまな分野で国際化が進む日本において、グローバルに活躍する人材育成を急務とし、2011年4月より小学校5、6年での英語教育の必修化が導入されるなど、日本の英語教育の早期化が進む中、「現状はどのようになっているか?」「英語教育の必需性とは?」など、日本の英語教育の現在と未来について、適期教育を進める企業、初等中等教育現場から行使をお招きし、議論する場となった。 

 第一部では、有限会社ブルース・インターフェイスの代表取締役であるブルースウィットレッド氏が、日本国内の幼稚園・保育園・小学校などに自身の経験を基に開発した英語学習ツールを提供してきた経験から、日本の英語教育に関する提言を行った。講演の中でブルース氏は、「語学の原点は幼児期にあり、その原点における教育には『適切な環境」と『毎日の繰り返しが重要である』と述べた。そして「英語の学習は音楽の学習と似ていて、授業やレッスン以外の自主学習という努力がなければ上達しない」と独自に開発した英語学習ツール、サイバードリームの実演を交えながら英語の学習方法について語った。また、音を楽しむように、「語学」という言語を楽しむ「語楽」というコンセプトに変えて学習をすることが日本の英語教育の変革に必要だと提言し、日本の新しい幼児教育に期待を寄せた。

 続いて、第二部では、京都市立日吉ヶ丘高等学校校長である村上英明氏と立命館宇治高等学校国際教育担当教頭である東谷保裕氏も加わり、パネルディスカッションと会場の参加者を交えてのグループ討議を実施。「英語教育の今と未来」をテーマに、活発に議論が行われた。村上氏は現在英語教育の充実が求められている理由を「日本国内での英語の使用が増えた、内なる国際化が原因である」と述べ、会場からも「英語から得られる情報量のほうが多い」「英語でコミュニケーションをとれると視野が広がる」などの意見が上がり、英語教育の重要さを感じる機会となった。また、その英語教育を変えるために必要なものとしてブルース氏が「日本の全体的な英語のレベルを上げ、留学プログラムを充実させることが必要」と述べた。会場からは「英語が受験ツールになっている」「社会の変容と教育の現場のギャップが激しい」などの問題点が挙げられた。最後に東谷氏が、「会場からの様々な意見をお聴きし、日本の英語教育の変革は絶対に可能であると確信した」と英語教育の明るい未来を語った。

 会場に詰めかけた参加者から多くの質問が寄せられ、これからの英語教育への関心の高さを伺うことができた。

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