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2011年1月14日掲載
『いのちの食べかた』 公開講座シネマで学ぶ「人間と社会の現在」シリーズ6 開催
朱雀キャンパス5階大講義室にて、公開講座シネマで学ぶ「人間と社会の現在」シリーズ6を開催した。「今日の夕食何にしようか?-食べることの〈政治〉」と題したシリーズ6では、「食」に関するドキュメンタリー映画を三作品上映する。
第2回目の12月18日(土)は『いのちの食べかた』を上映した。上映後は、松原豊彦本学経済学部教授と神谷雅子産業社会学部教授による対談を行った。松原教授は農業経済学、アグリビジネスを専門とし、その分野の見地からの対談を行った。
この映画は、日々私たちが口にしている肉や魚、果物や野菜などの食べ物が、どのような行程を経て食卓に届けられているのかを描いている。ナレーションもなく、映像を見せるという手法で、その解釈を観客に委ねている作品である。
対談では、松原教授が「近年、効率的に同じものを生産するために、農業や畜産業の工業化が進んでいる。、安価でそれなりの量・質のものを食べられるというのは、メリットではあるが、感染症を防ぐためのワクチン接種や大量生産のため単一種を集中的に飼育することから、特定の種に生存が偏ることになり、生物の多様性という点で長期的な視野に立てば問題があると言えるかもしれない」と語った。
日本では食に対する関心が高い一方で、マスコミなどの断片的な情報で動向が左右されれているのが現状である。松原教授は「健康のためだけでなく、多角的な視点で食を見つめることが重要である」と述べた。
客席からは、映像からでは読み取れない様々な疑問について、質問があった。「いのちが商品として扱われているが、このような状況で生き物へどのようなリスペクトのあり方があるのか」という質問に対し、松原教授は「難しい問題であり、食料の充足という点から工業的な生産方法を変えることは困難だが、有機農法や放し飼いといった生産も多数行われている」と答えた。
終了後会場前ロビーにて茶話会が開かれ、参加者と講師が「食べること」について意見交換を行った。
次回のシネマで学ぶ「人間と社会の現在」は、1月15日(土)13時より朱雀キャンパスにて『未来の食卓』を上映し、田畑泉スポーツ健康科学部教授と中村正産業社会学部教授との対談を行う予定。






