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2010
 

2010年12月17日掲載

浮世絵研究の歴史と現状 文学部リレー講義第10回「日本文化の奔流」

 12月1日(水)、衣笠キャンパスにて、文学部リレー講義「日本文化の奔流」を開催した。第10回目となる今回は、大和文華館の館長で浮世絵研究者の浅野秀剛氏を講師に迎え、「浮世絵研究の歴史・現状と展望」をテーマに講義を行った。

 浅野氏は「浮世絵は、明治期に大量に海外に輸出されたことから、日本国内に残っている作品の量が少ないため、研究することが難しくなっている。現在、浮世絵を保有している割合は、米国に50%、日本に30%、欧州に20%となっている」と、他の日本美術と比べて浮世絵研究が困難であることを述べた。

 また、浅野氏は、浮世絵の研究史について、研究の内容が、1960年以前と以後で大きく異なることを述べた。「ここ50年で作品が集積したため、量を活かした研究や作家が生涯にわたってどんな作品を作ったのかという基礎研究ができるようになった。それ以前は、浮世絵の版本の数が把握できていなかったため、質の研究を行っていた」と説明した。

 講義の終わりに、浮世絵の鑑定に関する学生の質問に対し、浅野氏は「贋作もあるが、鑑定するときはその浮世絵が補修されていることも考慮しなければならない。補修されるとその部分は絵の具などが新しくなるので、多くの部分から鑑定する」と様々な鑑定の要素を述べ、浮世絵研究の難しさを語った。

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