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2010
 

2010年12月16日掲載

『行間』を読むこと 是枝裕和客員教授特別講義 第2回「対論:是枝裕和監督と4人のクリエーター~表現の可能性を求めて~」を開催

 12月2日(木)、衣笠キャンパス・以学館2号ホールにて、是枝裕和客員教授による特別講義「対論:是枝裕和監督と4人のクリエーター~表現の可能性を求めて~」(全3回)を開催した。第2回目となる今回は、ゲストに小説家の川上弘美氏を招き、「言葉でしか表現できないもの」をテーマに、是枝客員教授との対談を行った。

 対談では、川上氏が小説家になった経緯や「詩・俳句・小説・エッセイによって、作者と作品の距離感に違いはあるのか?」や「映像と文章の作り方の違いは何か?」などにも話が及んだ。川上氏は、作品を生み出すきっかけとして「日常の中に異物が入ってくると何かが見えてくる」と述べた。

 また、会場に集まった参加者たちから多くの質問があがった。「文章に出来ること/出来ないこと・映像に出来ること/出来ないこと」という質問を受けて、是枝客員教授は「カメラは人間の外側しか撮れない。内面を撮ることはできない。だからこそ、ドキュメンタリーなどの映像は二人称(私とあなた)の関係を描いているが、一人称や三人称は、小説で描いた方がいいのでは」と語った。

 また、『行間』について川上氏は「物語の役割分担に、登場人物を押し込めたときに生じるもの」と述べた。是枝客員教授は「『行間』とは、フレームで切り取った時に、その外側で登場人物が生きているのをどれだけ実感させられるかである」と語った。

 最後に、両氏は「今の時代、『行間』を想像する受け手も減少している。『行間』を読むことが出来るようになるには、普段の生活の何気ない場面でも、他人の関係性を観察し、創造することで身に付く」と講義を締めくくった。

 次回(第3回)は12月23日(木・祝)の14時40分よりに、アートディレクター・コミュニケーションディレクターの森本千絵さんを迎え、実施する。

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