このページのトップです。

ここからメインコンテンツです。

PICK UP : 2008 年

 

2008年01月15日掲載

取材現場からみた日中関係-中国社会の日本へのまなざし- 開催

 12月15日(土)、衣笠キャンパスにおいて、土曜講座公開講演会「取材現場からみた日中関係―中国社会の日本へのまなざし」が開催され、朝日新聞社編集委員、加藤千洋氏を講師として招き、講演を行った。加藤氏は朝日新聞編集委員、テレビ朝日報道ステーション・コメンテイターを歴任されるなど、多岐に亘って活躍されているジャーナリストで、外交問題、特にアジア情勢の報道では第一人者である。今回の講演は、二部形式となっており、第一部は加藤氏による講演「取材現場からみた日中関係―中国社会の日本へのまなざし―」、第二部は、加藤氏を交えた、波佐場 清氏(元朝日新聞ソウル支局長)、大久保史郎氏(立命館大学国際地域研究所長)によるパネル・トーク「日本とアジアの現在」の2部構成で展開された。

 第一部の講演では、加藤氏の自身の取材経験から、「日本のメディアは中国人による行動を、行き過ぎた表現で過剰に報道している」と指摘した。たとえば、サッカーの日中試合が行われた際に、中国人サポーターの過激ともとれる自国への応援が度々テレビなどで報道されるが、実際試合場を離れたスポーツバーなどでは、冷静な批評を話し合う中国人が多いとメディアでは報道されない側面を紹介。報道という面では、中国政府も緊張感を抱いており、日本でよく報道される中国での政治や労働に関するデモは、今後の政権安定に向けてのひとつの課題と考えていると述べた。

 また、現在、中国の発展は世界中から注目を受けており、高度経済成長期の日本と酷似していると言えるが、発展の促進力は日本を上回ると言う。加藤氏は「急速な経済発展に伴って、中国は富裕層と貧困層の格差が目覚ましく、社会主義を謳っているが、本質は資本主義に近い」と述べ、1998~2006年の間に、人の往来は180万から460万人に、日中の貿易総額は4倍にもなったと紹介。このような状況から、日中関係は構造的変革を求められていると言え、「国家間の関係のみならず、好き嫌いを超えた個人と個人の交流をすべきである」と明言された。

 第二部では、第一部終了後回収された質問用紙を元に、日中関係から幅を広げ、アジア近辺諸国と日本との関係について網羅した内容のディスカッションが行われた。参加者からは数多くの質問があり、一部に引き続き、メモを取ったり、盛んにうなずいたりする姿が見受けられた。

 会場には、一部・二部通して、学生、教員、一般の方も含め多数の来場者が聴講し、熱心に耳を傾けていた。

ここからサブコンテンツです。

ここからフッターです。