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PICK UP : 2007 年

 

2007年12月19日掲載

経営大学院シンポジウム「コトを起こすビジネスパーソン」を開催

 12月8日(土)、梅田スカイビルにて、経営大学院シンポジウム「コトを起こすビジネスパーソン」を開催した。今回のテーマは「松下幸之助とドラッカーに学ぶ企業観・仕事観・CSR」。
 はじめにPHP総合研究所代表取締役社長の江口克彦氏が、「松下幸之助の『企業の社会的責任』」と題して基調講演を行い、次にドラッカー学会代表の上田惇夫氏が「ドラッカーの企業観・仕事観」と題し講演。最後に立命館大学経営大学院教授であり、株式会社ジャパンライフデザインシステムズ代表取締役社長である谷口正和氏をモデレータ、江口氏、上田氏をパネリストとしてパネルディスカッションを行った。参加者数は150名と、定員40名をはるかに上回り、参加者は企業経営者、企業のCSR担当者、起業家や学生などの幅広い参加がみられた。
 江口氏は、昨今の企業不祥事を取り上げながら、企業が社会的責任を果たさない問題について「企業の本質とはいかなるものか」と問題提起。松下電器産業とそのグループを築き上げた実業家である松下幸之助氏の「経営観」、「人間観」を取り上げた。「経営者には『経営観』を語ることができても『人間観』を語ることができない経営者が多い」としながら、幸之助氏が「人間観」をベースとした経営を行ってきたことを説明。幸之助氏が「人間は偉大な存在である。人と接するときは常に心の中で手を合わせながら接していかなければならない」という「人間大事」という「人間観」を心にもっていたことを紹介。「人間は、死ぬまでに各個人の能力を100%発揮することが『幸せ』につながる」。このために会社を「人間の能力を発揮する場」とし、従業員がどれだけ成果を上げたかよりも、どれだけ努力したかを問い掛けていたことを述べた。また「(偉大な存在である人々に)良いものを安くたくさん」という「経営観」、すなわち松下グループの使命もまた、「人間大事」の幸之助氏の「人間観」そのものに他ならないという。この上で、幸之助氏の考える「企業の社会的責任」は3つ。第1に良いものを正しく作ること。第2に利益を上げ、社会に還元すること。第3に社会との調和を図ることであるとし、世間で叫ばれているCSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)に対しこれら3つを揃えることが極めて重要であり、充分な3要素であるとした。
 続いて上田氏は、ドラッカーの企業観について「松下幸之助の考えと同じである」と述べ、「企業が優れた方法を生み出しアウトプットすると、その後、他社に真似される。このサイクルが文明であり、これを継続させることが重要である」と述べた。そして企業観について3つの問い「あなたは会社に敬意を払われているか」「あなたの学ぶ意欲を会社は応援してくれるか?」「あなたが会社に貢献していることを会社は知っているか?」を提示し、参加者に問いかけた。そして最後に「『何をもって会社に覚えられたいか』これだけは1年に1、2回考えて欲しい」とメッセージを送った。
 パネルディスカッションで上田氏は、ドラッカーの言葉「未来は始まっている」について、「未来は分からないが、『見方』はある」と述べた。未来を「良く見ること」、「正当に判断すること」そして「予測すること」が大切であるとし、ドラッカーが戦前、最初に「日本は経済大国になる。日本人を見れば分かる」と言ったことなどを例に挙げて説明した。
 講演は江口氏、上田氏と参加者たちの熱いものとなったが、時に、江口氏や上田氏のジョークを交えたトークにどっと笑いが巻き起こるシーンも見られるなど、終始盛り上がりを見せた。

※経営大学院の詳細についてはコチラ。

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