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PICK UP : 2009 年

 

2009年10月15日掲載

シンポジウム「食と芸術~モノづくり精神と感性を育む人づくり」開催

 10月7日(水)、京都芸術劇場「春秋座」にて、京都教育懇話会・京都文藝復興倶楽部共催シンポジウム『食と芸術~モノづくり精神と感性を育む人づくり』が開催された。

 京都市長の門川大作氏による挨拶で開会、続いてパナソニック社会文化グループマネージャーでジャズピアニストでもある小川理子氏が演奏を披露した。小川氏はパナソニックの音響研究所でスピーカーを開発した話を披露、企業活動においても感性が求められる時代になってきていると語った。
 続いて、京都造形芸術大学学長で日本画家の千住博氏が講演を行った。千住氏は「「美」とは古代の豊かさの象徴である“羊”が大きいと書くが、それゆえ美は豊かさや生きていく上での理想を表し、人間が生来持っているものだ」と語った。その上で写真家ソフィー・カルによる盲目の人の美をテーマにした作品を紹介、「美とは目に見えるものではなく五感で感じる生きる喜びそのものだ」と主張した。

 その後、京都吉兆代表取締役の徳岡邦夫氏、門川氏、小川氏、そして千住氏をコーディネーターに迎えてパネルディスカッションが行われた。
 徳岡氏は「料理を美味しいと喜んでもらえるためには食材の入手における生産者とのコミュニケーションが不可欠である」と話し、小川氏は「個々に合わせた工業製品を作ることは難しいが生産者の魂を入れないと良い製品は生まれず、数値に頼りきるのではなく直感を信じてモノづくりをしている」と述べた。「感性を開発するには何に心がければよいか」との千住氏の問いに対して、小川氏は「自然にふれ、感性のセンサーのスイッチを実際に入れる体験が大切」と答え、徳岡氏は「失敗の経験が一番身になる、また何かを体感する際はグループで比較してすることが効果的だ」と話した。門川氏は「ホンマモンに触れることができるのが京都の良さであり、まずは大人から感性を豊かにしていくことが子どもの感性を育むことになる」と語った。
 最後は、京都文藝復興倶楽部代表幹事の大野木啓人氏による挨拶で締め括られ、幕を閉じた。レセプションでは、京都造形芸術大学食藝プログラム担当の棚橋敏夫氏と学生が精進料理を提供、美しい器に盛られた料理に参加者は舌鼓を打った。また徳岡氏による昆布だしの旨味体験や京都伏見産日本酒の味見もあり、味覚の豊かさを体感する機会となった。

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