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PICK UP : 2008 年

2008
 

2008年12月20日掲載

文学部第リレー講義 「日本文化の源流を求めて」後期第9回 開催

 12月3日(水)、衣笠キャンパスにて、文学部リレー講義「日本文化の源流を求めて」の後期の第9回目を開催した。今回は、能楽師の梅若六郎氏を迎え、「能の現代と未来」というテーマで、能の歴史を振り返るとともに、現代の能の姿と未来の能の姿について講義を行った。
 
 能は、7世紀頃に中国大陸より伝わった伎楽や散楽に起源をもつと考えられている。当時、雅楽と共に朝廷の保護下にあった散楽が民衆の間に広まり、様々な芸能と結びつくことで能の原型である申(猿)楽が誕生し、室町期、観阿弥・世阿弥の登場で、時の権力者である足利義満の庇護によりさらに洗練された。

 江戸期では、能は遊びから武家社会における式楽(典礼用の正式な音楽や舞踏)としての性格を帯びることとなり、動きが簡素化していく。明治期、能は困窮により廃絶の危機に瀕したが、大正期に入ると新しい風が吹き込まれた。昭和期には、演劇的な能が行われ、能にリアルさを与えた。

 梅若氏は「様式的美の中にリアルがあるのが現代の能である」と述べた。能は、演者の想いを観客が受け取り、自身の人生に照らし合わせて想像するものである。「未来の能は、美しいものであればいい」と述べ、梅若氏は講義を締めくくった。

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