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PICK UP : 2008 年

2008
 

2008年11月13日掲載

特別公開企画「エネルギー政策転換期の核エネルギーについて」開催

 立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点主催、先端総合学術研究科との共催で11月3日(祝・月)、国際先端プログラム客員教授として来学中のマイケル・シュナイダー氏(核エネルギー問題コンサルタント)を招き、一般学生・市民向けのミニ講演会「エネルギー政策転換期の核エネルギーについて」を実施した。

 安定的な電力の供給に欠かせないとされている原子力にはどのような未来が約束されているのか。稼動中の原子炉の老朽化、新原子炉建設にかかるコストや時間、原子炉の維持に欠かせない労働力の需要供給バランスなど、その未来は決して明るくない。世界各地の原子炉に関する情報の集積と公開に携わっているシュナイダー氏は、豊富なデータに基づいた話の中で、「原子力エネルギーに対する依存の危険性」と「原子力に対する知的関心の低下の危うさ」の2点を強調し、「明るい未来ではないからこそ、そこから目を背けることは許されない」と語った。

 レクチャーのあと、安齋育郎・国際平和ミュージアム名誉館長、風力発電の現状に詳しい山口歩・産業社会学部教授、先端総合学術研究科在籍中の中国人留学生である牛革平さんの3人を交えてディスカッションを行った。

 会場に集まった参加者は、化石燃料への重度の依存から脱皮が進みつつある21世紀に、前世紀から積み残された原子力問題をおろそかにする事の誤りを再認識している様子だった。

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