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PICK UP : 2008 年

2008
 

2008年08月12日掲載

「京都教育懇話会」第二回勉強会 開催

 8月8日(金)、朱雀キャンパスにて、京都21世紀教育創造フォーラム実行委員会主催、「京都教育懇話会第二回勉強会」を開催した。今回は、「伝統と先進~匠の技が生み出すアート・その心」をテーマに、「ものづくり」という観点から創造力・クリエイティビティの必要性、教育活動における芸術教育や独創力の育成について考える機会となった。

 はじめに、世界が注目する京都在住の和紙ディレクター、堀木エリ子氏が講演。教育のあり方について「答えから与えるのではなく、答えを見出すプロセスを見つけさせる」という「知恵」を与えることの必要性を述べた。また、「自分のやりがいを見つけるのではなく、どうやったら人の役に立てるのかを考えるべき」であり、使命感を持つことで逆境をも乗り越えられると語った。

 その後は、リム・ボン氏(立命館大学産業社会学部教授)、岸本久美子氏(京都市立銅駝美術工芸高等学校校長)、乾明紀氏(京都造形芸術大学芸術学部准教授)らによるパネルディスカッションが行われた。ここでは、「教育は勉強させるのではなく、勉強をする気にさせることが大切である」、「子供たちが直接ものと触れ合い、手作業で何かをつくる機会を増やすべき」などの意見が述べられた。なお、会場には門川大作京都市長もサプライズで飛び入り参加し、「市民がともに汗をかき、教育問題について議論する場はたいへん重要」と、教育懇話会の意義深さを述べ、当日参加した100名を超える参加者はメモを取りながら熱心に聴講した。

 また、今回の勉強会は通常のスクール形式ではなく小グループを基本にした討議形式で行われ、参加した学生、会社員、市民らはグループ内で議論を行い、各講師への質問を考案。さまざまな階層の人々が教育問題についてそれぞれの意見を述べ合う姿が見られた。

 勉強会後には記者会見が行われ、各講師からは「目標を持つことの大切さや発想力の必要性」、「京都には教育資源がたくさんあり、人やコミュニティーは無限にある。それをどう繋いでいくかが課題」など、今後の教育への期待と課題が述べられた。

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