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2015 |
2015年11月24日掲載
立命館大学イノベーション・アーキテクト養成プログラムシンポジウム「イノベーターの鼓動」を開催
11月14日(土)、大阪いばらきキャンパス(OIC)カンファレンスホールにて、OIC開設記念事業として立命館大学イノベーション・アーキテクト養成プログラムシンポジウム「イノベーターの鼓動」を開催した。
坂本修一氏(文部科学省 科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課 課長)による特別講演「今求められるアントレプレナーと、大学発イノベーション」、および、出雲充氏(株式会社ユーグレナの代表取締役社長)による基調講演「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました」を実施した。坂本氏は、日本でのイノベーションの重要性と喫緊の課題、イノベーションが継続して起こり続ける「場」としての大学とその形成の為に文部科学省が進めている事業について、熱い想いを語った。出雲氏は、会場から時々笑いが起こる和やかな雰囲気の中、ミドリムシの魅力はもとより、起業に至る想いや、資金面での苦労、一番であること・やってみることの重要性などを語った。当日は、立命館大学の学生、他大学教職員、企業関係者、茨木市民など、学内外から100名以上が聴講した。
プログラム後半のパネルディスカッションでは、琴坂將廣・経営学部准教授がモデレーターを務め、講演者のお二人にEDGE+Rプログラム受講生3名を加えた5名のパネリストが、イノベーションに関わる様々な問題について語り合った。前半は、受講生パネリストから、「会社を立ち上げて行く中で大切にしている価値観は」、「複数人でプロジェクトを進める上で慎重になってしまう場合は」、「日本企業の意思決定の遅さは何故か」、「今後の大学教育の変化は」など、坂本氏と出雲氏への質問が次々と飛び出て、活発な議論になった。後半は、会場内からの意見を元にした議論に移り、会場から「起業に至るマインドは」、「実際にベンチャーを立ち上げるには」、「アスリートにとってのミドリムシの有用性は」などの多様な質問が出た。
プログラムの最後では、EDGE+Rプログラム受講生チームによる活動状況報告が行なわれた。それぞれ、「地域イノベーション」、「オリンピックイノベーション」、「技術シーズをもとにしたイノベーション」を主題とする3チームが、これまでの活動とチームで決めたプラン内容、今後のビジョンを発表し、講演者のお二人から、今後の活動へのアドバイスやコメントを頂いた。
著名な起業家による講演、学生参加型のパネルディスカッション、会場を交えた質疑応答、受講生チームによる活動報告といった多様な内容により、学生、教職員、一般来場者も一体となって日本のイノベーター創出・人材育成について活発な意見交換を行なう場となった。参加者からは、こういったイノベーションをテーマとしたイベント開催も含め今後のEDGE+Rプログラムの拡大に期待する声などが聞かれた。
【EDGE+Rとは】
2014年度より開始した「イノベーション・アーキテクト養成プログラム」(EDGE+R)は、将来、グローバルに活躍しイノベーションを生み出せる人材「イノベーション・アーキテクト」を育成することを目的とした一年間の実践型プログラムです。
