このページのトップです。

ここからメインコンテンツです。

PICK UP : 2015 年

2015
 

2015年03月09日掲載

「ほんとの空が戻る日まで」福島の今を伝えるシンポジウムを開催

 38日(日)、立命館災害復興支援室は、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターと朱雀キャンパスにおいて、シンポジウム「ほんとの空が戻る日まで ―東日本大震災及び原発事故からの福島の闘い―」を開催した。

このシンポジウムは、来場された方々に福島の正しい現状や被災地で復興に向けて努力する人々の姿を伝え、福島について今一度考えていただき、寄り添っていただくこと、さらに様々な経験が教訓となり、今後起こりうる大震災への糧となることを願って企画された。

 

開会の挨拶において、本学校友でもある中井勝己・福島大学長は「福島県は4年経った今でも12万人が避難生活を余儀なくされている。復興への兆しも見えるが道半ば。福島大学は震災後、さまざまな支援活動に取り組んできた。今後も、住民が望む本当の空が戻る日まで被災地にある学術機関としての使命を果たしていきたい」と力強く語られた。

続いて、吉田美喜夫・学校法人立命館総長は「立命館は東日本大震災直後、震災の復興に息長く貢献していくことを誓った。以来、教育・研究を通じた支援を継続的に取り組んできた。これまで東北へと送り出した学生は1,000名を超えている。その学生たちは、現地で感じた希望・無力感・感謝・あたたかさといった沢山の感情と経験を自らの糧とし、また語り継ぎ、それまでは遠く感じていた東北を身近に感じながら、これまで以上に日々の勉学に励み、社会へと巣立っている。先日訪れた福島で、所々で震災の爪痕に触れ、人々の無念さに身体が震えた。福島県はいまも“風評”と “風化”というふたつの風と闘っている。ともに未来をつくるパートナーとなり、復興に向けて教育機関としての使命を果たしていきたい」と語った。

 

基調講演には、堀 潤氏(ジャーナリスト、元NHKアナウンサー)を迎えた。堀氏は、「インターネットなどを使って、誰もが簡単に情報を発信し、得られる時代。“福島”をひととくくりのイメージでとらえず、『言葉の因数分解』を繰り返して、ひとつひとつの異なるエピソードに目を向けてほしい。そして、ぜひ現地に足を運んで福島の魅力に触れて、それをまた誰かに発信しいってほしい」と、自ら福島に通い続けて取材をした経験をもとに熱く語った。

 

その後、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター(FURE)から、「福島大学の復興支援活動」や「福島県における放射能の現状」、「食の安全と農業の再生に向けた闘い」、「福島の子どもの現状と支援課題」などについて報告された。

 

最後に、FUREの地域復興支援部門の開沼博・特任研究員がコーディネーターとなって、遠藤勝裕氏(経済同友会震災復興委員)、高橋美奈子氏(福島市飯坂温泉松島屋旅館女将)、佐藤彰彦氏(FURE地域復興支援部門特任准教授)、サトウタツヤ・立命館大学文学部教授、久保壽彦・立命館大学経済学部教授によるパネルディスカッションを実施した。パネラーは、それぞれの立場や経験から福島の当面の課題や解決策について報告を行い、意見を交わした。

 

また、会場外では、パネル展示を行い、福島県での復興支援活動を行う団体の活動紹介や、福島大学のブース出展が行われた。

当日は、岩手県や山形県、徳島県、岡山県など遠方から約330名の来場者が会場に訪れた。

京都府立大学の大学院生の瀬古祥子さんは「2011311日はたまたま横浜にいて、震災を経験した。その後、京都に帰ると何事も無かったかのような日常で安心したと同時にとても東日本とのギャップに驚いた。しかし、4年経った今、震災を経験した人でもその記憶が薄らぎつつある。経験していない人であればなおさら。こうやって現地の人々の話を聞いたり、現地に行く機会を増やし、風化を防がなければならないと感じた」と感想を述べた。また、パネル展示も実施していた立命館宇治高等学校2年生で、「京都×夢プロジェクト」の代表を務める日下真緒さんは「福島に関わってきたが、今日聞いたことは知らないこともたくさんあった。学んだことを、これからもっと発信していきたい」と意気込みを述べた。

 

 

ここからサブコンテンツです。

ここからフッターです。