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2015 |
2015年02月05日掲載
第31回京都教育懇話会「グローバル競争時代の新大学像―立命館のいま未来から読み解く」を開催
1月21日(水)、立命館朱雀キャンパスにて、第31回京都教育懇話会<日本の未来と人づくり>「グローバル競争時代の新大学像―立命館のいま未来から読み解く」を開催した。立命館大学政策科学部教授、前学校法人立命館総長・立命館大学長の川口清史氏が基調講演を行い、後半は川口氏と京都産業大学附属高等学校教諭の粟野聡氏との対談形式により、基調講演の内容をより深めた後、質疑応答が行われた。また全体の司会進行は京都教育懇話会学生部員が務めた。
講演で川口氏は、「グローバル化が進むこの時代、今日本に求められているグローバル人材育成のために、いかに多文化協働の場を作り「多様性」を生み出していくかが重要である。さらに海外とのつながりを持つために観光業を更に活性化し、それに向けまずは学生がグローバル化することも重要である。日本人の学生は“能動的な学び”が浅い。同じ内容でも見方を変え、『自分で考える力、モデルを理解して適用する力』、いわゆる質の転換がこの時代を生きる若者に不可欠である」と語られた。
後半、粟野氏との対談で、「立命館大学はどんな学生を求めますか」という質問に対し、川口氏は「一歩踏みだしてチャレンジする勇気を持った学生を求める」と述べた。大学入試改革については、「高校到達度と総合的な考える力を評価すべきだが、高校も大学もそれについて自信がない。志願者数が多いから良い大学で価値があるのではなく、どれだけ学生の力が伸びたかを評価すべきである」などと語られた。
今回の講演会には、学生や社会人など合わせて約80名が参加し、多くの質問が寄せられ予定時間を越えての講演会となり、盛況のうちに終了した。
