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PICK UP : 2014 年

2014
 

2014年01月15日掲載

立命館大学アート・リサーチセンター特別講座 仕舞と講演「日本伝統芸能の国際化~世界文化としての能楽~」を開催

 1月8日(水)、衣笠キャンパスにおいて、「日本の能」の国際化について仕舞と講演を通じて考える特別講座「日本伝統芸能の国際化~世界文化としての能楽~」(主催:アート・リサーチセンター)を開催した。

 様々な分野でのグローバル化が進む中、日本の伝統的な文化もその大波に捲き込まれており、日本文化を適切かつ魅力的に海外に発信していくことの重要性が高まっている。今回の特別講座では、イタリア人で、ヨーロッパ演劇における能楽の受容・美学と倫理などを研究しているペレッキア・ディエゴ(髙谷大悟)・衣笠総合研究機構プロジェクト研究員が、「日本の能」を成り立たせる制度に関する研究成果について講演。また、外国人を含む20名の師範を育成し、能楽の国際化を実践している金剛流宇髙通成師を迎えて、「日本」の能楽がどうあるべきかを考えるディエゴ氏との対談も開催した。

 冒頭に、「能界に於ける素人の役割」と題して、ペレッキア氏による講演を開催。ペレッキア氏は、来日して外国人として能を学んできた自身の経験を踏まえ、観客人口など能界の経済の基盤であり、能を知らない能界の「外」と「内」をつなぐ役割を担う素人について、厳しい制度から玄人との間に壁ができてしまっている点、能楽自体が創造性を刺激しない点などの課題を指摘した。

 続いて、ペレッキア氏、宇髙通成氏らによる能楽の実演(仕舞)が行われ、国境を超えて能楽の魅力を五感で体験できる機会となった。

 最後に、赤間亮・文学部教授が司会を務め、「日本伝統芸能の国際化」と題して行われた宇髙氏とペレッキア氏との対談企画が開催された。対談の中で宇髙氏は、外国人などの新しい視点や想いが今後の能楽にとって重要となること、伝統芸術を極めるには経済面でのバックアップが欠かせないこと、様々な伝統文化が連携して新しい世代を育てる大きな輪を作っていくための意識改革の必要性を指摘。ペレッキア氏は、依然として存在する新たな能楽を作り上げることへの壁の高さ、1年間能楽の稽古を積み、発表会で感じる緊張感とその魅力などについて語った。参加者からは、観客層が拡大しない能楽に対する課題など、多くの質問が投げかけられ、盛況の中、本企画は終了した。

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