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2013 |
2013年10月25日掲載
大学院生のための新しい研究環境を考えよう 「大学院生のための新しい研究環境創造ワークショップ」第5回を開催
10月16日(水)、衣笠キャンパスにて、大学院生のための新しい研究環境創造ワークショップの第5回目を開催した。本ワークショップは、人文社系大学院生のこれからの研究スタイルやそれに必要な研究環境モデルを考えることを目的としたワークショップである。これからの大学院生には、どんな研究環境が必要か、大学院生のための新しい研究環境を院生自らに創造・提案してもらう場として同テーマでシリーズ開催している。
過去4回のワークショップでは、3キャンパス の多様な研究科から延べ35人の大学院生が参加し、研究科を超えた活発な意見交換がなされた。5回目となる今回は、衣笠に建設を予定している新大学院生施設(2015年4月竣工予定)の共有スペース「リサーチコモンズ(仮称)」について、前回から引続き検討を行った。
ワークショップの冒頭では、設計の担当者から前回のワークショップの意見を踏まえた新しい図面について説明があった。その後2グループに分かれて、リサーチコモンズの各スペースについて、設備やレイアウトなどのハード面、必要なサービスや運用方法などのソフト面について自由にディスカッションを行った。次に、各グループでリサーチコモンズのコンセプトとそれを実現するために特に必要な設備やサービスについて優先順位を付ける作業を行い、グループワークのまとめとして、各グループから自分たちが創り上げたいリサーチコモンズについて、そのコンセプトと特に大切にしたい設備やサービス、そのために必要な運用方法等についてプレゼンテーションをした。
「研究科間の交流、情報共有をするためのレビューボードがほしい」、「オープンな環境の作業スペースでイベントをしたい」、「コミュニケーションフロアとして、フロア全体が常に賑わっている空間にしたい」、「ライフスペースとしてくつろいだり、インスピレーションがわきやすい空間にしたい」といった、複数の研究科で利用する共有空間として、さまざまなかたちで交流や刺激が生まれる空間を求める声が多く出ていた。
最後に、過去5回にわたって実施された本ワークショップのまとめとして、各回の振り返りシートを作成してもらった。「回を重ねるたびに、自分たちのアイディアがどんどん具体的になっていくのがおもしろかった」、「ここにくれば何かがある、というような院生の新しい居場所にしていきたい」などの感想が述べられ、新たに誕生する大学院施設への期待を述べていた。
