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2013 |
2013年09月02日掲載
国内最大の産学連携マッチングイベント「イノベーション・ジャパン2013」に立命館大学から参加大学・法人最多の12名の研究者が出展
8月29日(木)、30日(金)、東京ビッグサイトにて、「イノベーション・ジャパン2013-大学見本市-」(主催:独立行政法人科学技術振興機構、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が開催され、本学から参加大学・法人で最多となる12名の研究者が研究成果の出展を行った。
イノベーション・ジャパンは、大学の技術シーズと産業界の技術ニーズを結びつける、国内最大規模の産学連携マッチングイベントで、今年で10年目を迎えた。イベントでは国内大学等から400名を超える研究者が出展を行った。
本学からは事前の審査を通過した理工学部や生命科学部を中心とする教員・研究者が、太陽電池の基盤となるシリコン板を世界で最も薄く、滑らかに切り出せる切断技術や、世界最高レベルの精度で作業を行える油圧式プレス、新しい発光体として可能性が期待される無機EL材料の開発、そして金属ナノ粒子合成や金属回収に応用可能な特殊な能力を持つ細菌など、最先端の研究成果を紹介した。
ブースを出展した理工学部の村田順二・助教は、「企業や一般の方々への研究の情報発信としてはとても良い機会だと考えている。自分たちが開発した技術を活用してくれる企業やパートナーを見つけることにつなげたい。また、学会などとは異なり、社会に役立つには何が足りないか、どうしてほしいかという視点で来場者の方々から率直なアドバイスがもらえることも魅力だと感じている。いただいたご意見を踏まえ、実用化につなげたい」と述べた。また、教員とともに有機ELの材料として期待される新たな発光性有機化合物の研究を紹介した杉本菜々さん(生命科学研究科M1、堤治准教授研究室所属)は、「企業の人から意見を聞けることが大変勉強になった。製品化に向けて自分の研究がどのレベルにあるのかを客観的に知ることができた。大学の中にいるだけでは気付けなかったと思う。大学と企業がつながっていければ様々な新しい技術が生まれるのではないか」と感想を述べた。
