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PICK UP : 2013 年

2013
 

2013年06月28日掲載

キャンパスアジア・プログラム特別講座/現代東アジア言語・文化専攻創設記念講座「金文京先生講演会」を開催

 6月28日(金)創思館カンファレンスルームにおいて、キャンパスアジア・プログラム特別講座/現代東アジア言語・文化専攻創設記念講座「金文京先生講演会」を開催した。

 はじめに、文学部副学部長で、キャンパスアジア・プログラム運営委員会委員長を務める宇野木洋教授が開会の挨拶に立ち、本企画の開催趣旨を述べると共に、①学部生が3カ国の言語を学びながら取り組んでいる点、②3キャンパスを移動しながら、共同生活、共同学習プログラムに取り組んでいる点、そして③現地の言葉で、現地の文化・歴史を学んでいる点等、同プログラムの特長点を紹介し、同プログラムを通じて、様々な矛盾や課題の少なくない東アジアのより良い未来を創造していけるネットワークが構築されていくことへの期待の言葉を述べた。

 続いて、京都大学人文科学研究所の金文京教授が、「『三国志』から見る現代東アジア国際情勢」というテーマで講演を行った。講演の中で金教授は、中国、韓国、北朝鮮、台湾の憲法には領土規定があり、各国の東アジアの地図は、その規定に沿った内容になっていることや、朝貢冊封体制に基づいた歴史的な東アジアの国家関係を分かりやすく解説。とりわけ近世の日中関係においては、日本は「政経分離」という政治的には琉球王国を介して中国に接し、経済的には長崎貿易を通じて直に接する方法をとり、朝貢冊封の政治的煩わしさを避けながら、貿易という経済的な実利を追求してきたことなど、東アジアの国家間における絶妙な関係構築の歴史について解説を行った。最後に今後の東アジアへの提言として「近代に至るまでの歴史を丁寧に調べ、理解することが重要。その上で現在起こっている事象、問題について解決策を追求していかねばならない」と締めくくった。

 講演終了後は、聴講者との質疑応答となった。同プログラムへ韓国・東西大学校から参加しているキム・ソンミンさんが、「問題が発生した時の三カ国間の調整方法はどうすべきか」と質問すると、金教授は、「政治の専門家ではないので」と前置きした上で、「先ほど述べた歴史的な国家間の関係が背景にあることを理解する必要がある。そして3カ国の人がそのことを同時に知る必要がある」と答えた。その他「日本は1965年の日韓基本条約で大韓民国を朝鮮半島で唯一の国と認めた一方、北朝鮮とは国交も無く国とは認めていないのに、日本の地図には北朝鮮が記されているのはなぜか」との質問には、「確信的なことはいえないが、北朝鮮との将来的な関係を考えた判断ではないだろうか」と答えるなど、3カ国をめぐる国際情勢と多くの聴講者の興味関心を引き出した金教授の講演内容も相俟って、活発な質疑応答が予定していた時間を超過して行われた。最後に、同プログラム担当教員である廣澤裕介文学部准教授が閉会の辞を述べ、講演会を終了した。

 講演会終了後、会場を諒友館食堂に移し、学生交流会が行われた。参加した学生たちは、活発に交流し、意見を交換しながら講演内容の理解を深めていた。

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