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2012年4月29日掲載
立命館大学国際平和ミュージアムにて甲州市立塩山中学校が平和集会を開催
4月26日(木)、立命館大学国際平和ミュージアムにて、山梨県甲州市立塩山中学校の生徒162名と教員10名合計172名が平和集会を開催した。この集会は、同校の3年生が1年生の頃から学んできた平和学習の集大成として、京都への修学旅行に合わせて「わだつみ平和文庫(※)」の起源ともいえる「日本戦没学生の手記」が収められている国際平和ミュージアムを訪問し、平和の尊さや学ぶことの大切さを再確認することを目的として開催されたものである。
生徒たちは、まず「立命館大学国際平和ミュージアムの役割―『平和』への関心の触発」と題した小関素明・文学部教授による平和講義を聴講。講義の中で小関教授は、学徒を動員せざるを得なかった一五年戦争下の時代背景を解説。「おかしいと感じたときに声を上げることを忘れないで欲しい」と行動することの大切さを語った。
平和講義に引き続き、国際平和ミュージアムの常設展示とわだつみ平和文庫の寄託資料を見学。展示を見学後、平和集会が開催された。平和集会では、生徒による平和への願いを込めた合唱や平和へのメッセージの発表が行われた。集会では、来賓として参加された、「わだつみ平和文庫」代表である中村はるね氏が挨拶を行い、平和の大切さを訴え続けることの困難さを語り、「これからも平和学習を続けて欲しい」とのメッセージを生徒たちに送った。
平和集会の最後には、2012年4月より国際平和ミュージアム館長に就任したモンテ・カセム館長(立命館副総長)による講評が行われた。講評の中でモンテ・カセム館長は、自身の出身国であるスリランカの内戦や世界各地で起こる紛争について言及し、「平和にとって教育がいかに大事であるかということを、平和である日本では忘れがちです。今一度、教育の重要性への理解を深める必要があります。人を役職、身分、国籍や偏見で評価するのではなく、その人の行動で評価する、本物を見極める思考を身につけるためにも教育は非常に重要です」と、平和にとって教育の果たす役割の重要性を語った。
生徒たちからは「学べることの大切さを再確認できた」「勉強ができることに感謝して学業に励んでいきたい」との感想が寄せられた。平和への思いを新たにした集会となった様子であった。
※わだつみ平和文庫は、戦没学徒兵の手記「きけわだつみのこえ」編者の故中村克郎氏が集めた資料を展示するため、2008年10月25日に山梨県甲州市塩山上於曽に開館された。「きけわだつみのこえ」の原点となった、戦死された克郎氏の実兄・徳郎氏の手記や写真のほか、戦争や平和に関する書籍や映像など約3万3千点を展示されている。








