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PICK UP : 2012 年

2012
 

2012年03月26日掲載

第20回京都教育懇話会 「日本の未来と人づくりー『理系?』『文系?』企業が求める人材とはー」を開催

 3月21日(水)、朱雀キャンパスにて、第20回京都教育懇話会を開催した。「日本の未来と人づくりー『理系?』『文系?』企業が求める人材とはー」と題した今回は、企業や教育現場から考える「理科離れ」そして企業から必要とされる、理系・文系を問わない人材とはなにか?また教育現場からみた人材育成の現状や課題について議論する場となった。 

 第一部では、タカラバイオ株式会社の代表取締役社長である仲尾功一氏と京都市立堀川高等学校校長の荒瀬克己氏が基調講演行った。仲尾氏は「今タカラバイオではバイオテクノロジーからいろんな分野へ進出している。会社の社員は7割が理系、3割が文系、しかし会社に入ると理系も文系も関係なくいろいろな部署に配置される。そこで大事なのは臨機応変に対応する力。技術や能力に優先的に考慮して製品を作る事、そしてニーズを捉えそれにあった商品開発をする事、この2つのお互いのいいところを合わせるような力が大切。若い人たちには、“これだけは誰にも負けない分野”を一つ作らなければならないと言っている。そして自分からはみ出た分野を含め一段高い視点から物事を考える事を会社は求めている。専門性の高い社員が望まれるがスペシャリストという閉じた形ではなく、自分の専門外の人と連携しあえる感性を備えたプロフェショナルが必要」と提言。

 荒瀬氏は「学生時代に身につけた基礎学力は社会人になっても役に立つ。10年たった時に必要なものを提供したいと思っている。知識や技能の前に基礎、基本が大切、またそれを活用する力も重要になる。現在の社会の親たちは安全、安心、簡単、手軽を求めている。そして学校も同調し、大学受験に対応して理系や文系の枠組みができてしまった。面倒な事をさせる授業をすると学校にクレームが来る。しかし面倒な事をしたから大学に受かるというところが必要。学びの作法を知らなければならない。一つの情報だけを知ろうとする事は望まれない。根拠を自分で探す。根拠を明らかにしてそれを論理的に人に伝えなければならない。理系のいいところ、文系のいいところの重ね合わさった人になるには高校の時に異なった分野の人と話す事が大切。最近、教育はビジネスになりつつある。しかし教育は修行、辛いこともたくさんある。今、教育は先回りに最初から出来上がりすぎているので親、子ども、教育者の意識改革が必要である。」と提言した。

 続いて、第二部では、山下芳樹・産業社会学部教授のも加わり、パネルディスカッションを展開。「企業と教育現場の人材育成についての視点はあまりかわらない。理系、文系に分かれる事は仕方ないのではないか。いつどのような時期で理系、文系に分かれるのかは、個人の問題であり学校は個別で教える事は出来ない。だから枠組みにとらわれない総合的な教育が大切。理系でも文系でも基礎になっている部分は変わらない。疑問に思うだけではなく、論理的に人に伝える事が大切。またその場を設ける事が必要。学校現場、企業、地域はより交流を深め10年先を見据えた教育を」等の意見や提案がパネリストや会場の参加者から出され、活発に議論が行われた。

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