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HEADLINE NEWS:2010年

西村和雄客員教授・平田純一教授らのグループが共同研究 理系卒は文系卒よりも高収入

                                                     2010年8月31日 立命館大学

 理系学部出身者の方が文系学部出身者より平均年収が高い。このような調査結果を西村和雄・京都大学経済研究所特任教授・立命館大学客員教授、浦坂順子・同志社大学准教授、平田純一・立命館アジア太平洋大学国際経営学部教授・立命館アジア太平洋大学副学長らのグループが8月24日に発表しました。
 この調査は、「文系学部出身者のほうが理系学部出身者よりも高所得」という通説を覆す結果となりました。

1.調査目的
 この調査は、国内の国公立私立大学出身者を対象に調査を実施し、数学学習が所得に与える影響を広い視点から分析することを目的としています。
 「文系出身者の方が、理系出身者よりも高所得である」ということが通説となっており、そのため理系学部離れが拡大しています。
 この調査は、この通説の真偽について調査したものです。

2.調査手法
 インターネットの調査会社を通じて2008年6月に、国内の大学を卒業した就業者を対象に出身学部や年収などのアンケート調査を実施しました。
 有効回答2152名のうち所得のある1632名のサンプルを調査対象とし、分析しました。理系学部出身者は988名、文系学部出身者は644名で、男女比は男性71%、女性29%。平均年齢は43歳でした。
 調査は2008年6月に国内の国公立私立大学出身者を対象に得られた約1600サンプル(平均年齢42.7歳)を、大学の難易度ランキング別に偏差値50未満(難易度C)、50-59(難易度B)、60以上(難易度C)と3つに分割し、数学教育が所得に与える影響に違いが出るか確認しています。

3.調査結果
 25歳から60歳までの全年齢で理科系出身者の収入が文系学部出身者を上回る結果となりました。
理系学部出身者の平均年収は約681万円で、文系学部出身者の約583万円よりも約100万円高い結果となりました。
 年齢別に見ると、25歳の時点では文系学部出身者が306万円、理系学部出身者が366万円で60万円の差ですが、60歳では文化系学部出身者が720万円、理科系学部出身者が888万円と168万円の差に広がりました。

 難易度Aの大学出身者ほど、高い人的資本が求められる仕事についており、数学教学学習が効果的に機能していることが示されました。
 また、理系学部出身者のほうが文系学部出身者よりも高所得であるという結果が得られました。この結果は「理系離れ」が進む現在において重要なメッセージを投げかけると考えています。




4.コメント(西村和雄・京都大学経済研究所特任教授・立命館大学客員教授)
 今回の調査は、幅広い層のデータを分析したことで、より実情に近い数値になったのではないかと思う。
 理科系学部出身者のほうが職業選択の幅が広がるため、高所得につながっていると考えられる。技術を持っていると、転職もしやすいし、収入が下がりにくいと考えられる。

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