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HEADLINE NEWS:2010年

小笠原宏・理工学部教授 南アフリカ共和国と共同で、地震予知のための観測プロジェクトを開始しました。

 小笠原宏・理工学部教授を中心とするグループによる、地震予知を目的とした「南アフリカ共和国 鉱山での地震被害低減のための観測研究プロジェクト」が2010年8月6日(金)から始まりました。

 これは、科学技術外交の強化に向けたJICA政府開発援助とJSTの連携による地球規模課題対応国際科学技術協力事業の枠組みの中で行われます。この事業は、環境・エネルギー・生物資源・防災・感染症などの諸課題の解決をめざすべく、2008年度からアジア・アフリカなどの世界の41カ国で行われています。本プロジェクトは、防災分野でこれまでに採択された9件のうちの1つです。

 JICAと南アフリカ政府、本学とJICA, JST, 南アフリカ科学技術産業研究所との間の合意文書は2~4月に調印され、8月6日にプロジェクト開始となりました。

1.研究の目的・意義
 この研究プロジェクトは、地震予知をめざして、他ではできない地下の至近距離観測によって地震の準備と発生のメカニズムを詳細に研究し、巨大地震の理解に応用しようというものです。南アフリカの地表の国立地震観測網も増強されます。

 観測の対象は、南アフリカの金鉱山です。金鉱山は採掘が進んで堀り残されたところにストレスが集中し、地震が発生しやすくなっています。採掘が盛んな鉱山では、年間約10万回近くの地震が検知されます。

 日本では、マグニチュード7以上の内陸直下型大地震は1000年に1回、プレート型巨大地震は100年に1回程度しか起きないので、今回の至近距離観測で得ることができるデータは極めて貴重なものとなります。

2.研究手法
 観測は、南アフリカ共和国のモアプコツォン、イズルウィニ、ドリーフォンテイン鉱山などを中心に計8箇所の金鉱山で行われる予定です。これらの金鉱山において、数年の間に大きな地震が起きると予測されている場所に、事前に高感度センサーを設置します。

 深いところでは地下3~4kmまで掘り進められている各金鉱山において、多いところでは15~30個のセンサーを設置し、地震の原因となる断層の動きや音を観測します。

 また、鉱山の地下では優れた地震観測が行われており、起きた鉱山地震の時期と場所を準リアルタイムに決定するだけでなく、前兆の観測例や、直前予測と坑夫の待避の成功例もあります。
鉱山や鉱山地震の観測会社、現地の研究者と協力し、事前にセンサーを設置して、100メートルサイズの断層が動く鉱山地震の発生を間近で待ち構えます。

 プロジェクトは5年間(2010年~2015年)を予定しています。

3.研究体制
 観測チームは、東京大学、東北大学、産業総合研究所、南アフリカの研究者、そして立命館大学。総勢約150名を超える研究者や鉱山関係の人たちで構成されます。

4.コメント(小笠原宏・理工学部教授)
 南アフリカの金鉱山でしかできない至近距離観測の知見を積み重ねれば、東南海地震のような大地震の前兆がどう現れるべきか明言するための重要な根拠を示すことができるようになるはずです。

 今回の観測では、地震のときに何がおこっているのか、これまでにない精度で観測できると考えています。日本における次の巨大地震の前に、地震の理解と被害軽減のための経験を少しでも多く積みたいと思っています。

立命館大学理工学部 小笠原教授のホームページはコチラ

立命館大学 防災フロンティア研究センターのホームページはコチラ

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