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HEADLINE NEWS:2009年

村上正紀・立命館副総長が「紫綬褒章」を受章しました

村上 正紀(むらかみ・まさのり)

 1943年11月28日生(65歳)
 学校法人立命館副総長
 立命館大学グローバルイノベーション研究機構(R-GIRO)教授
 京都大学名誉教授


 
 このたび、村上正紀・立命館副総長は「化合物半導体デバイス用のオーミック・コンタクト材料の開発」の研究成果が評価され、「紫綬褒章」を受章しました。
 携帯電話などに用いられる通信用デバイスの高周波・高出力化および照明器具の省エネルギー化に必要な化合物半導体に新たな薄い半導体層(コンタクト材料)を形成することにより、電気が化合物半導体に容易(多量)に流れる技術を開発した。この技術を高周波デバイス、パワーデバイス、青色発光素子、受光素子に適応し、日本の化合物半導体デバイス産業の育成・成長に大きく貢献しました。

【研究背景】
 今次評価された「化合物半導体デバイス用のオーミック・コンタクト材料の開発」は、IBM T.J ワトソン研究所(ニューヨーク州)在籍時に、1983年から、取り組んだ研究成果です。携帯電話などに用いられる化合物半導体に電流が流せない課題に材料工学の観点から挑戦しました。
 化合物半導体は携帯電話のみならず、省エネルギー型の三原色発光素子など多くのデバイスに用いる事が出来ますが、化合物半導体は、外部から金属配線を通じて電気を供給しても、金属配線と化合物半導体との接触界面での電気抵抗が大きい為に、殆どの電力がこの界面で消費され、半導体内部に電気が流れず、携帯電話の小型化、発光素子の高輝度化が困難でした。
 そこで、化合物半導体デバイスの実現には、電気を半導体内部に流し易くする技術(コンタクト形成技術)の確立が不可欠となっていたのです。

【コメント】
 このたびの褒章受賞の栄に浴し、身に余る光栄と感謝しております。
 今回の受賞は自分一人の受賞ではなく、米国および日本での共同研究者との共同受賞だと認識しております。共に研究を行ってきた関係者の皆様には心より感謝いたします。
 また、このたび評価いただきました研究(発見)である「化合物半導体デバイスのオーミック・コンタクト材料の開発」は1983~84年に着眼したものです。25年も前の研究成果を評価していただいたことに対しては驚きとともに、喜びを感じております。
 今後も微力ながら、日本の若手の研究者層の育成のために少しでも貢献していきたいと思います。

【材料研究に対する若手研究者へのメッセージ】
 日本が得意とする先端デバイスの性能は、新材料の機能に左右されます。新材料の開発には、未知の領域がまだまだ残されています。このような未知の領域は、未知であるが故に驚きが隠されており、研究開発を達成したときの喜びは大きなものがあります。このような喜びを実現するには、確信と希望を持って忍耐強く、挑戦することが不可欠です。常に基礎(自然現象)に立ち返り、小さな現象も見落とさない緻密且つ系統的な研究を心掛ける事が重要ではないかと思います。

【研究に対する信条】
 『挑戦は前進、満足は後退』です。絶えず新しいことに挑戦し続けることを心掛けてきました。
 また、物事を考える際にはまずは孤独になり、一人で考え抜くことが重要だと思っています。共同研究では、異なった意見を大きな耳を持って聞くことを心がけています。

【出身地】
 京都府京都市

【最終学歴】
 1971年 京都大学工学研究科冶金学専攻博士 修了(工学博士)

【専 門】
 金属薄膜材料学

【職 歴】
 1971年6月~ カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)研究員
 1975年2月~ IBMワトソン中央研究所研究員
 1983年12月~ 同研究所薄膜材料部門マネジャー
 1990年8月~ 京都大学大学院工学研究科材料工学専攻教授
 2007年3月  京都大学定年退職
 2007年4月  学校法人立命館副総長
          立命館大学グローバルイノベーション研究機構(R-GIRO)教授(現在に至る)
          京都大学名誉教授

【今日までの受賞暦】
 1979年 米国IBM IBMアウトスタンディングイノベーションアワード
 1980年 米国IBM IBM発明功績賞
 1982年 英国鉛学会 W.ホフマン 国際記念賞
 1982年 日本金属学会 ジェフリース賞
 1986年 米国IBM IBM発明功績賞
 1986年 日本金属学会 功績賞
 1989年 米国IBM IBM開発賞
 1998年 日本金属学会 増本量賞
 2003年 日本金属学会 谷川・ハリス賞
 2006年 文部科学省 科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞
 2006年 日本金属学会 学術功労賞

【学会及び社会における主な活動】
 日本金属学会 会長
 日本工学アカデミー 理事
 日本学術会議物質創製工学研究連絡委員会 委員長
 総合科学技術会議 ナノテク・材料戦略タスクフォース委員

                                                                        以上

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