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HEADLINE NEWS:2008年

「日本文化及び京都文化の教育・研究・社会発信の協力」に関する包括協定について

                                                           2008年10月2日
                                                           財団法人池坊華道会
                                                           財団法人裏千家今日庵
                                                           京都市立芸術大学
                                                           平安女学院大学
                                                           立命館大学

 財団法人池坊華道会、財団法人裏千家今日庵、京都市立芸術大学、平安女学院大学及び立命館大学は、わが国における学術及び学芸の発展に貢献するため、日本文化及び京都文化の教育・研究を推進し、社会的発信を行うことを目的として包括協定を締結いたしました。この包括協定によって、京都を活性化してまいりたいと思います。

1.趣旨
 古都・京都には、日本の文化、歴史と表裏一体として歩んできた伝統文化組織や大学等の学術機関が多数集積しています。歴史的にも学術都市、文化都市及び観光都市として発展してきました。
 21世紀の日本が「世界の中の日本」として他の国と絆を強め、文化力の高い国としてさらに発展していくためには、今まで以上に、伝統文化組織や学術機関がそれぞれ固有の研究・教育や普及活動を進めるだけでなく、共同して、日本の歴史、日本の文化、そしてそれらを統合した日本学・京都学としての研究・教育を進めていくことが必要です。また、その対象や成果を知的・文化的財産として共有できるようにする社会的責任を果たすことが求められています。
 とりわけ「古都・京都」では、日本の歴史、文化と表裏一体で歩んできた伝統文化組織や大学等の学術機関の役割は大きく、協力・共同して社会的発信を進めることが大切であると考えます。

2.経緯
 上述の通り、21世紀の日本が「世界の中の日本」として発展していくためには、共同して、日本の歴史・文化を統合した日本学の研究・教育を進めていくことが必要であり、また近年、文化芸術とそれを資源とした観光への認識が高まっているという背景を踏まえ、既に相互に連携実績があった5者間で協議をした結果、日本文化及び京都文化を協力・共同して社会的発信を進めていき、「古都・京都」を活性化していこうという考えに賛同することができました。
 そこで、伝統的日本文化組織である華道家元池坊(財団法人池坊華道会)、茶道裏千家(財団法人茶道今日庵)、京都に蓄積された豊かな美の伝統を背景に研究を進める京都市立芸術大学、そして京都において最初の観光系の学部を擁する平安女学院大学、日本文化・京都文化に関する研究・教育を進める立命館大学が共同して研究・教育・発信をしていくことについて、包括協定を締結することとなりました。
この協定の締結をもって、日本の歴史と文化の中心である京都にある伝統文化組織・学術機関として、日本文化・京都文化の研究・教育拠点として国際社会へ発信してまいります。
 将来的には、このような包括協定の考えにご賛同していただける学術機関・大学等の参加を広く求めて参りたいと考えています。

3.これまでの5者の関係
 このたびの5者間の協定は、「古都・京都の活性化」を行っていくという共通の考え方を掲げた上で、各々の強みである知的・文化的財産を共有していきたいと考えています。

■華道家元池坊(財団法人池坊華道会)
いけばなの理念を確立した「池坊専応口伝」を池坊専応が著してから450年以上の歴史を蓄積しています。

・立命館大学との関係では、客員教授に次期家元 池坊由紀が就任しています。立命館大学において、夏期休暇中に単位認定科目を開講しております。

■茶道裏千家(財団法人茶道今日庵)
 茶道の大成者である千利休を茶祖とし、その大成から400年以上の歴史を持っています。

・華道家元池坊(財団法人池坊華道会)との関係では、池坊短期大学において、千玄室・大宗匠が客員教授として講義を行っています。
・平安女学院においては、客員教授として講義を行っています。
・立命館大学との関係では、客員教授に茶道裏千家(財団法人茶道今日庵)千玄室・大宗匠が就任しています。夏期休暇中に単位認定科目を開講しています。

■京都市立芸術大学
芸術系の大学としては、京都府画学校時代も含めると128年の歴史を有しています。日本でも有数の歴史を誇る芸術系の学術機関であり、膨大な歴史的蓄積を有します。

・今次の包括協定締結にあたっては、「古都・京都の活性化」という趣旨に賛同し、今後、包括協定にもとづいた協力のあり方について検討します。

■平安女学院大学
 歴史都市・京都初の観光系の学部である「国際観光学部」を有しており、日本文化観光の担い手となる若手人材の育成に取り組んでいます。

・客員教授として、茶道裏千家(財団法人茶道今日庵)の方をお迎えしています。
・「古都・京都の活性化」にむけて、この有栖館を提供することによって、日本文化・京都文化を発信する取り組みに貢献していきたいと考えております。

■立命館大学
 日本文化・京都文化に関係する研究では、文部科学省21世紀COEプログラムにおいて2件(「京都アート・エンタテインメント創成研究」、「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究」)、グローバルCOEプログラムにおいて2件(「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」、「歴史都市を守る『文化遺産防災学』推進拠点」)の合計4件が採択されています。また、2009年度には文学部に「京都学プログラム」を新設します。

・華道家元池坊(財団法人池坊華道会)との関係では華道家元池坊 次期家元・池坊由紀が、茶道裏千家(財団法人茶道今日庵)との関係では茶道裏千家 千玄室・大宗匠が客員教授として、夏期休暇中に単位認定科目として「華道文化史」「茶道文化史」を開講しております。
 

4.具体案
 具体案につきましては今次協定を締結した5者間で議論をしながら決定していきますが、次の柱について検討してまいります。

(1)共同研究の実施
 5者の強みや知的資源を共有し、華道・茶道を中心とした伝統文化を学術的に研究し、社会へ発信をすることを目標としています。伝統文化である華道・茶道をアカデミックに研究することで「京都学」を確立し、更には国際社会へ発信することにより京都の活性化にもつながると考えています。

(2)知的・文化的財産の共有
 それぞれの研究者、院生、学生に各学術機関ならびに伝統文化組織が所有している博物館、図書館、資料館等の相互利用をしていきます。

(3)大学院・学部教育の教学連携
①講師の相互派遣
包括協定を締結した各機関が、大学院・学部教育に講師を派遣します。実務家から伝統文化を教わることで、学生が日本文化・京都文化の本質に触れ、「京都学」についての積極的な意見交換・学術的理解を促していくことを期待しています。

②単位互換
大学院・学部おいては単位互換などの教学展開を推進します。同じテーマで研究・教育を進めていくことで、大学間のネットワークを強化していきたいと考えています。また、京都のみならず東京や大阪においても、共同で日本文化・日本学などの講座を開催する予定です。

(4)市民公開講座の実施
文化的価値の高い有栖館を拠点に、茶道や華道、香道、着付けなどの日本伝統文化の授業や市民講座を開催し、文化教育の発信を行っていきます。京都の強みを生かした講座を展開することで、地域の方々へ5者の知的財産を還元していくことは地域社会に根付く組織としての使命であると考えています。社会発信においては、市民の方とのコミュニケーションを通じて、観光振興やまちづくり、文化政策に貢献できるような提言を行う予定です。一般の皆様には図書館等の施設を利用する際には、各施設共通の利用許可書等を発行し、多くの方が利用しやすい環境を整備していくことを考えています。

5.包括協定の期限
 協定締結日から2年間で、その後は基本的に自動更新としております(2008年8月29日~2010年8月29日)。
 また、これまでの経緯を踏まえ、今後5者間の事務局としての役割を立命館大学が担っていくことを予定しています。

                                                                    以上

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