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アート・リサーチセンター・矢野教授ら研究グループ 日本最古の火災保険図「京都市明細図」の原図を発見

 アート・リサーチセンターの矢野桂司教授(文学部)らの研究グループは、長谷川歴史・文化・交流の家(※1)(=京都市南区、以下長谷川家)の町家2階において、日本最古の火災保険図(※2)「京都市明細図」の原図を発見しました(資料①)。 今回、発見したものは、2010年9月に京都府立総合資料館で存在が初めて確認された「京都市明細図」の原図にあたります。この「京都市明細図」は、1927年7月以前に発行されたのではないかと指摘されていますが、正確な発行年は不明です。しかし、今回発見された長谷川家版を見ると、丸太町通~四条通の河原町通北側の市電が描かれていることから、大正15年(1926年)7月以降に印刷、発行されたことが推察されます(市電の開通は大正15年7月8日)。加工や書き込みが一切行われていない原図のままであるために、資料館版(1927年7月以降~1942年5月までの土地区画整理などが反映、1944、45年の建物疎開事業での書き込みや、1950、51年頃の京都府の都市計画の目的による色塗りがされている)と比較すると、大正末から戦後までの京都の町中の変化を精確にとらえることができると期待されます。

 研究グループらは、一部の紙の劣化が激しかったため、長谷川家の中川聰七郎氏の要請を受け、原図の調査とデジタル化、GIS化に取り組みました。現在、スキャンしたデジタル画像を原寸でカラー印刷したものを長谷川家で閲覧することができます(資料①)。今後、長谷川家と共同して、Web公開を計画しています。なお、資料館版についても、立命館大学と総合資料館が2011年にデジタル化、GIS化して、すでにWebで公開しています(資料②)。


 ※1 長谷川歴史・文化・交流の家(長谷川家住宅)とは 築270年の農家住宅、国の登録有形文化財。室町時代から東九条において農業を営んできた農家。幕末、長州征伐の時、会津藩士が投宿。11代当主の長谷川良雄氏は洋画家(水彩画)として知られる。建物は修復工事を終え「長谷川歴史・文化・交流の家」として一般公開中。

<ホームページ http://hasegawa.okoshi-yasu.net/>


※2 火災保険図とは 保険料率の算定のため、昭和のはじめ頃から昭和30年頃まで作られた地図。いくつかの製図会社が現地調査をして原図をつくり、それを複製して保険会社に納めていた。収録地域は火災保険が売れると見込まれた市街地が主。大縮尺の地図であり、一戸ごとの情報が記載されている。細かいものは、建築物の構造、業種、住民の名前まで記入されており、昭和期の街並み再現など、歴史研究に使われることもある。


(画像をクリックすると詳細画像をご覧いただけます。)

 
資料①
長谷川家所蔵の「京都市明細図」
(四条河原町周辺)
 
資料②
京都府立総合資料館所蔵の「京都市明細図」
(四条河原町周辺)
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