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HEADLINE NEWS:2015年

「東日本大震災から5年目の決意」 吉田美喜夫 立命館総長メッセージ



 あの日から4年が経ちました。今あらためて、犠牲となられた尊い命とそのご遺族の方々に深く哀悼の意を表します。また、震災そして津波に端を発した福島第一原子力発電所事故の被害を受けられた方々が、未来に向けて力強く立ち上がろうと、日々懸命に奮闘されていることに、心より尊敬の念を抱いております。


 立命館では、東日本大震災直後、キャンパスを置く関西・北海道・大分の地から、震災の復興に息長く貢献していくことを誓いました。以来、教育・研究を通じた支援を継続的にお届けするため、学園の生徒・学生・教職員が様々な取り組みを進めてまいりました。これまで立命館から東北へと送り出した立命館大学生は1,000名を超えています。その学生たちは、現地で感じた希望・無力感・感謝・あたたかさといった沢山の感情と経験を自らの糧とし、また語り継ぎ、それまでは遠く感じていた東北を身近に感じながら、これまで以上に日々の勉学に励み、社会へと旅立っています。


 被災地の景色も大きく変わりつつある今、その過程で、新たな、かつ多様な課題が生まれている状況に触れるとき、何をもって「復興」というのか、そして教育機関としての復興への貢献とは何であるのか、どうすれば現地の皆さまの声に応えることができるのか、私たちはいまも絶えず、自らに問い続けています。


 震災から5年目となるこれから、私たちはこれまで築いてきた経験とネットワークや学生たちをあたたかく迎え育んでくださった被災地の方々とのふれあいを大切にしながら、教育・研究を通じた災害復興支援活動を続け、微力ではありますが、教育機関としての使命を果たしていくことをここに決意いたします。


 2015年3月11日によせて


 立命館総長 吉田 美喜夫 

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