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HEADLINE NEWS:2014年

理工学部建築計画研究室(宗本晋作准教授)の院生・学生がデザインした住宅が「2014年度 グッドデザイン賞」を受賞

 本学の院生・学生がデザインに携わった住宅が「2014年度 グッドデザイン賞」を受賞しました。この住宅は、理工学部建築計画研究室と滋賀県栗東市に本社を構える株式会社タナカヤ、株式会社ルポハウスとの共同プロジェクトにおいて、院生・学生たちがプロの設計士やデザイナーのアドバイスを受けながらデザインしたものです。
 デザイン性及び、新しいコミュニティを築く可能性と将来性を高く評価され、今次の受賞にいたりました。

 最大の特徴は、家族同士や近隣とのつながりとプライベート空間の確保という、相反する課題を「距離感」によって両立させたことです。「距離感の家」と題し20~30代の若い家族の住まいをイメージしてデザインされました。

 昨今の戸建住宅は、個室にしっかりと区切られた間取りのものが多く販売されています。こうした住宅では、プライベート空間が確保される一方で、家族同士の会話が減ってしまっているという問題を抱えています。
 また、若い世代は自治会の行事への参加や近隣との強いつながりを避けて、古くからある住宅地ではなく、新興住宅地に好んで家を買う傾向があります。こうした住民が集まる地域では、近隣同士での交流が少なくコミュニティとしての機能が低下していると言われ、災害時にうまく協力し合えなかったり、街自体に活気がなくなったりという問題が懸念されています。
 
 院生・学生たちは、これらの課題を解決できる住宅をデザインしようと、さまざまなアイデアを出し、検討を重ねました。その中で着目したのが、コミュニケーションに関する「3mの輪」という距離の概念です。一般的に、直径 3mの範囲に集れば、無理なく会話が生まれ一体感のあるコミュニケーションが取れると言われます。オフィス設計などにおいては多用されている考え方ですが、住宅のデザインとして用いられることはあまりありませんでした。今回、この概念をヒントに隣り合わせた部屋と部屋とが少し拡張して「4.5mの輪」の中に収まるように設計しました。また、間仕切りは壁にするのではなく、可動式の扉にすることで、ライフルタイルや用途に応じて部屋のレイアウトを変更可能にしました。これらの工夫によって、家族同士の会話を生み出す適度な距離、近隣との交流を促す距離を実現しました。


 設計の中心メンバーである田本将之さん(理工学研究科2回生)は、「最初の提案では、まったく壁の無いオープンな家を提案していました。しかし、タナカヤさんからそれでは、住みづらくて購入してもらえないと指摘していただき、壁の代わりに可動式の間仕切りを作ることにしました。プロの方々との協働が実践的で大変勉強になりました」と語りました。
 また、同じく中心メンバーである岩瀬功樹さん(理工学研究科2回生)は「住宅は壁で区切られた個室で出来ているのが当たり前と考えられています。今回の提案はその価値観を大きく転換するような提案であると思います」と述べています。


この住宅は11月に見学会を実施し、販売もする予定です。
詳しくは株式会社タナカヤにお問い合わせください。 TEL.077-553-8184

中央は大きな吹き抜け。1階と2階もつながります。部屋は可動式間仕切り。       

     

田本さん(左)と岩瀬さん(右) 

建物の詳細はこちら(図面など)

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