このページのトップです。

ここからメインコンテンツです。

HEADLINE NEWS:2012年

文学部 吉田甫・特任教授、孫琴・助手らの研究グループが認知症高齢者の抑制機能の低下を食い止め・改善する方法について科学的な検証に成功

 文学部 吉田甫・特別任用教授および孫琴・実習助手らの研究グループは、認知症患者でも行える簡単な課題を継続的に遂行することにより、認知機能の内、抑制機能の低下の進行を防げることを科学的に実証しました。

 認知症とは、人が持つ最も高次な機能である認知機能(記憶する能力、抑制する能力、注意する能力、計画する能力など)が、低下し続ける進行性の病です。超高齢化社会を迎えた日本において、認知症の患者の増加を可能な限り防止することは、重要な課題となっています。
 本研究では、認知症高齢者を対象に、認知機能の内、行動や感情などを抑制する能力である抑制機能の改善に焦点を当て、音読や簡単な計算の継続と認知機能の改善の関係性について実験的検証を行いました。検証方法として、認知症高齢者35名をランダムに訓練群20名と非訓練群15名に分け、半年間にわたり、訓練群の方々に音読や計算課題を行ってもらいました。
 半年間の訓練の末、訓練群は、抑制機能が有意に改善することが明らかとなりました。また前頭葉機能(FAB)も、訓練群では改善、非訓練群では変化がないという結果を得ました。この結果、従来、認知機能が低下し続ける進行性の病だと考えられていた認知症において、適切な訓練により進行を遅らせ、改善も期待できることを科学的に検証することができました。
 本研究成果は、認知症の患者本人に対してだけでなく、家族、介護施設の負荷を減らし、さらには社会保障関係費の削減という面からも大きな福音になると期待されます。

 本研究成果は、学術論文として、2012年11月30日刊行の日本老年行動科学会の学会誌「高齢者のケアと行動科学」に掲載されました。

【本件に関わるお問い合わせ先】
立命館大学リサーチオフィス(衣笠)
TEL:075-465-8358
立命館大学広報課
TEL:075-813-8300

 

施設での音読・簡単な計算による学習の様子

■研究内容の詳細はこちら

ここからサブコンテンツです。

ここからフッターです。