立命館大学薬学部に所属する前田大光 准教授が2012年のSPP/JPP Young Investigator Awards（国際賞）を受賞しました。

SPP/JPP Young Investigator Awardsは、ポルフィリンやフタロシアニンを対象とした分野で優れた業績をあげている40歳以下の若手研究者に贈られる国際賞です。2000年より隔年で数名が採択されており、2012年は前田大光 准教授を含む2名が採択されました。

＜受賞研究内容＞
「生命の色素」であるポルフィリンのビルディングユニットであるピロール環は、その相互作用N部位や積層化可能なπ平面などの魅力的な特徴を備えた、ポテンシャルの高い分子素材でありますが、その特徴を活かした超分子集合体の創製は始まったばかりです。今回、イオン認識能を有する空間制御可能（非環状）型π共役系オリゴピロールのデザイン・合成へと展開し、多様な次元性・階層性を有する組織構造・マテリアルの開発など、新機能の発現、新概念の提唱へ向けた端緒を切り拓いたことが評価されての受賞となりました。