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HEADLINE NEWS:2014年
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文学部 北岡明佳教授が“人間の静脈は実は灰色で、錯視によって青色に見えている”ことを発見!
文学部心理学専攻の北岡明佳教授(知覚心理学)は、“人間の青く見える静脈は実は灰色で、錯視によって青色に見えている”ことを発見しました。
人間の視覚には、物理的には同じ色が周囲の色との対比によって、異なる色に錯覚して見えるという現象があります。今回、錯視研究の第一人者である北岡教授は、灰色と肌色が混在した絵をインターネットで見ている際に、灰色が青色に見えることに気付き、「人間の静脈も同じ原理で青色に見えているのでは」と検証を行いました。腕や脚を写真で撮影して画像処理ソフトで検証したところ、R(赤)G(緑)B(青)の数値は、黄色がかった灰色の値を示しました。結果、人間の静脈は、周囲の肌の色と、静脈の部分の灰色の色の対比により、目の錯覚や脳での信号の処理が複合的に生じ、青色と認識してしまうことが分かりました。
静脈は灰色だと分かったことにより、画像のモノクロ(単色)処理を加えると、灰色の静脈だけをくっきりと浮かびあがらせることができ、静脈注射の際の補助や練習用教材などでの活用が期待されます。
北岡教授は、「理科の教科書や医学書でも静脈は青色で示されており、小さい頃から当たり前だと思っていたことなので、驚きました。青筋をたてて怒るは、正確には灰筋を立てて怒るになりますね」と話します。
■本件に関するお問い合わせ先
立命館大学リサーチオフィス衣笠
TEL:075-465-8224
立命館大学広報課
TEL:075-813-8300

円内は静脈の色を取り出してRGBの値を示した画像

静脈錯視を応用した静脈可視化ツール
