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「白華」現象を利用し、コンクリートに模様づけをする技術を

丸栄コンクリート工業株式会社と岡本享久研究室と平尾和洋研究室が開発


 

~特急のヘッドマークをあしらったコンクリート製の椅子を

大阪ステーションシティにて4月27日より公開~

 

 立命館大学理工学部の岡本享久研究室と平尾和洋研究室は丸栄コンクリート工業株式会社(本社:岐阜県羽島市福寿町間島1518)と共同で、コンクリートの素材を活かして模様づけを行なう技術(特許出願中)を開発しました。これはコンクリート製造時に発生する「白華」という現象を科学的にコントロールするものです。

これまで着色剤を使用したコンクリートへの模様づけは行なわれてきましたが、コンクリートそのものの素材を活かし、質感を残したまま模様づけを行なうことはできませんでした。

 「白華」はコンクリート内部から流れ出た、水溶性の水酸化カルシウムが大気中の炭酸ガスに触れ、水に不溶の炭酸カルシウム又は珪酸カルシウムに変化する現象で、建築分野では建物の美観を損なうとされてきました。今回開発した技術は、コンクリートの中でも強度の大きい「超高強度繊維補強コンクリート」を用いて、白華を意図的に発生させた後、特殊なカッティングシートを貼り、時系列ではがすことにより生まれる化学反応の相違を応用し、模様付けをしていきます。

 この技術によって、美観に配慮するコンクリート製造物が可能になり、将来的にはダムやコンクリートがむき出しになった建築物をはじめとするコンクリート製造物に使用するなどコンクリートの用途を広げていくことが期待できます。

 研究チームは、この技術を活かし、特急列車のヘッドマークをあしらったコンクリート製の椅子を2脚(写真①)製造し、4月27日より大阪ステーションシティの広場に設置いたします。

 また、同じく「超高強度繊維補強コンクリート」を使用した桜の柄の椅子とテーブルのセット(写真②)も同期間展示します。このテーブルと椅子は高強度な材料を使用することにより、軽量化を図るとともに、繊細なデザインを可能としています(特許出願中)。

 

写真①
写真① 写真①

写真① 特急列車「Twilight Express」「あすか」のヘッドマークをあしらった椅子

 

写真②
写真② 写真②

写真② 桜の花の形をした透かし彫りをあしらったテーブルセット

 

【コンクリートの需要について】

日本は高度経済成長期以降、社会インフラが成熟し、コンクリートの需要が低迷しています。そこで、コンクリートの新たな可能性の追求を目的として岡本享久研究室では「超高強度繊維補強コンクリート」を用いたコンクリート製楽器などの製作を行なってきました。今回開発した技術はコンクリートを家具づくりに応用する研究を進めている丸栄コンクリート工業株式会社と岡本研究室、並びに建築空間デザインなどを研究対象とする平尾和洋研究室とが連携して行ったもので、コンクリートをより身近に感じてもらい、その用途を広げていく可能性をもたらすものであります。

【白華(エフロレッセンス)について】

モルタルやコンクリートの中の可溶成分を溶解した溶液が内部を通過して表面に移動し、表面の乾燥に伴って水分が蒸発することにより表面に析出、もしくは空気中の炭酸ガスと統合して表面に沈着した白質の物質を言います。コンクリート製建造物の美観を損なうとされ、各製造メーカーは白華現象を起こさない独自技術で対処しています。

 

白華

 

 

■展示場所

 <ヘッドマーク型の椅子>

   大阪ステーションシティ ノースゲートビルディング14F天空の農園

 <桜の透かし彫りを施したテーブルセット>

   大阪ステーションシティ ノースゲートビルディング10F和らぎの庭

 

 

写真④

 

 

■展示期間

2012年4月27日より

以上

■この件に関するお問い合わせ

 立命館大学広報課  TEL:075-813-8300

 丸栄コンクリート工業株式会社 TEL: 058-393-0211

 

 

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