経営大学院
ゲストスピーカー
2011年11月11日(金)
経営政策 濱田 初美教授
ゲスト:旭化成株式会社 最高顧問(前代表取締役社長)
蛭田 史郎 氏
経営者として適切な経営判断を下す
2011年11月11日(金)、立命館大学経営大学院は大阪キャンパスにおいて、経営政策(担当:濱田初美教授)に、旭化成株式会社最高顧問(前代表取締役社長)の蛭田史郎氏をゲスト講師として招聘し、特別講義を実施した。
テーマは、「経営者として適切な経営判断を下す」である。蛭田氏の講義概要を紹介する。
企業の事業環境変化への対応は、三つのパターンがある。①変化を避けて、安定を図る。②変化に即応する。③自ら変化を起こす。①では成長に繋がらない。②と③が企業を成長させる。特に③は大きな成果を出せる。
経営と管理は異なる。管理とは現状の課題の解決を図ることだ。管理すれば課題は少なくなるが、突発的な変化や緩やかな変化には対応できない。
経営は、経営者が目標を定めて実行させることだ。どのような目標を立てるか、どのようなスパンで考えるかは経営者の裁量である。目標の実行には管理が重要だ。優秀な管理者が優秀な経営者とは限らない。
経営に求められるものは、永続性と成長、社会貢献、社員の幸福、スティクホルダーへの貢献、リスク管理である。事業活動そのものが社会貢献に繋がることが望ましい。社員は職務を果たして自己実現を図る。企業は社員に自己実現の場を与えて活躍させる。リスクは事前に排除し、万一の被害は最小限に留める。経営者の力量と価値観は、それぞれの経営哲学に現れる。
経営判断のポイントは、構想・計画と実行の段階では異なる。構想段階には、目的の妥当性、歴史的背景、客観情勢、自社のポテンシャル等を掴むことが重要である。何を重視するかは経営者によって違う。実行段階では、目的と手段の混同を避ける事が重要だ。実行組織の統括、効果のモニタリングも必要となる。
経営者は歴史的視点に立ち、使命感をもって事に当たるべきである。現状の長期的客観的捕捉、定量把握、対策の妥当性の継続検証、変化への対応に努めなければならない。
経営判断を誤る要因は、経営と管理の混同、長期的視点の欠如、自社の実力の過大評価、当該事業の常識の軽視、国・地域の実情把握の不足等である。間違った先入観や恣意性、経営者個人の逃避的な志向もマイナスである。
講義では、蛭田氏の経営判断の数々が紹介された。経営者のあるべき姿をお聞かせ頂き、熱気あふれる講義となった。活発な質問が相次ぎ、好評の内に終了した。
以 上






