このページのトップです。

ここからメインコンテンツです。

教授が語る「経済学って何?」

経済学部 経済学科 鄭 小平 教授

日本と中国の格差社会、その行方はどうなる?

鄭 小平

経済学部 経済学科
鄭 小平

研究テーマ
地域経済政策
地域経済や地域活性化などについて、理論的研究と政策立案の実務、その両方を経験。 理論と実務知識を融合させた視点から、地域経済のあり方を探っている。

Profil
中国、浙江省生まれ。上海華東師範大学卒業後、筑波大学大学院社会工学研究科で博士号取得。 野村総研で地域開発に携わり、筑波大学勤務を経て立命館大学へ。

日中の格差社会は本当に広がっているのか?

中国では今、地域格差が急激に拡大していると言われています。大都会では高層ビルが建ち並ぶのに、地方へ行くとひとり当たりのGDPは、都会の10分の1程度。そんな報道が日々大きく伝えられています。一方日本もここ数年で、社会に大きな格差が生じ、「格差社会」になりつつあると言われています。日中のこうした“格差社会化”は、今後どうなるのでしょうか。
まず大切なのは、どんな統計手法で格差をとらえるかです。多くの人の年収には差がほとんどなくても、一部に大金もちがいれば、所得のばらつきは大きくなります。正確なデータと緻密な統計手法を通して分析しなければ、単に印象に基づく議論になってしまいます。そしてもうひとつ大事なのは、「社会に格差があるのは本当に悪いことなのか」と考えることです。

格差はいわば社会のスパイス、適度な格差は活力をもたらす。

あまりに大きな格差があると、生活の向上を最初からあきらめる人が出てしまい、社会に不満がたまって不安定になります。けれども適度な格差が社会にあると、「頑張れば自分も豊かになれる」という意識が生まれ、健全な競争で意欲ある社会になります。適度な格差は社会を豊かにする上で必要な、いわばスパイスのようなもの。多すぎれば辛くて食べられなくなりますが、適度な格差は社会を味わい深く、豊かなものにするのです。
中国では昔「文化大革命」といって、ひどい悪平等がはびこった時代がありました。働いても働かなくても、みんな同じくらいの収入でした。今中国で格差があるように見えるとすれば、こうした悪平等から決別するための、産みの苦しみから出てきたものと言えるでしょう。日本社会にある格差は、中国のわずか3分の1程度。格差を嘆くばかりでなく、「個性を活かして頑張れば、もっと豊かになれる時代が来た」と思う。そんな発想も必要なのではないでしょうか。

鄭先生のポリシー
少年老い易く、学成り難し

ここからサブコンテンツです。

ここからフッターです。