経済学部 | 学科紹介
経済学科
現代的な経済学の課題を幅広く学び、実践の場で活かせる問題解決能力を養う。
現代の経済社会は、多数の個人、企業、政府、非営利団体などが、さまざまな「市場」で互いに共同したり競争したりしながら、取引のネットワークを広げていくことで成り立っています。経済学は、私たちの社会生活の基礎になっている経済活動のメカニズムや「市場」の法則を解き明かした上で、個人や企業や政府がとっていくべき戦略、そしてより豊かな社会を創造していくための方法を学び、考えていくための手段となります。
経済学科は、専門分野を系統的に学んでいける2コースを設け、また理論・現実・実践のバランスがとれたカリキュラムを用意。確かな経済学を身につけ、それを現実社会で即活用できる能力を育みます。そして国際社会を視野に「市場」のメカニズムを解き明かし、あらゆる問題に対して真の解決策を提示できる未来社会のリーダーの育成をめざします。
予想される進路
経済戦略コースの学生は、総合的な分析能力が要求される金融分野、メーカー、商社、政策立案能力が求められる公務員等、ヒューマン・エコノミーコースの学生は、教育・福祉・医療・保険・マスコミ・旅行関連業界、また公務員などへの進路が考えられます。
専門能力を系統的に育む「経済戦略コース」と「ヒューマン・エコノミーコース」の2コースに加え、2010年度より「金融経済コース」「環境・都市地域コース」を新設し、2回生から所属します。
経済戦略コース
経済戦略による問題解決をめざし、政策を立案・実行する総合力を育む。
企業や行政機関など、多くの組織は綿密に考えられた「戦略」をベースに動いています。そうした戦略を企画し、実行するには、複雑な経済システムを読み解く力が不可欠。そこで必要なのが経済学に裏打ちされた分析能力と政策立案能力です。本コースの目標は、組織の意思(政策)決定に必要な能力を身につけた人材を養成することです。基礎となる経済学を学び、フィールドワークなど実例をもとにデータを分析。単なる理論だけでなく、実践を通じてあらゆる問題に対応する力の修得をめざします。
ヒューマン・エコノミーコース
総合的な分析能力をもつ人材を育成し、豊かで人間らしい経済社会の構築をめざす。
情報化や国際化が進むなか、いまの経済社会は私たち市民にとって効率的で公平か、またどうすれば本当に豊かで人間らしい経済社会を構築できるかを考えなければなりません。そのためには経済社会を政治、社会、文化、自然も含めた総合的な視点から分析することが必要です。
本コースでは、環境、福祉、地域、医療、保険、雇用といった生活に関わりの深いテーマを取り上げ、現代経済社会の諸問題を総合的な視点から解明・解決する方法を学習します。またテキストや文献から学ぶだけでなく、グループ討論やフィールドワーク、加えて課題研究を盛んにおこない、理論と実践を融合した専門知識の修得をめざします。
金融経済コース
金融・財務のプロフェッショナルを育てる。
経済学をベースに、伝統的な金融論に加えて、ファイナンス分野における資金の調達・運用・投資戦略・借り入れ・制度などについて学び、最新の金融市場について理解・分析できる体系的なカリキュラムになっています。さらに金融財務や金融市場のデータ分析に関する実習系の教育を展開します。さらに、数理ファイナンスや金融工学系の講義科目を配置し、銀行だけではなく証券アナリストなど広く金融に携わる仕事ができる能力の獲得を目指すことができます。
環境・都市地域コース
環境・都市問題を解決に導く、分析力と政策提案能力を育てる。
環境・都市地域の現代課題(企業の環境マネジメント、環境、食糧問題、官庁の環境・都市製作が直面する問題など)を、多角的複眼的なアプローチで問題を分析し、効率的かつ持続的に企業や地域をマネジメントする力を身につけることができる体系的なカリキュラムを用意しています。経済学の基礎を取得したうえで、環境問題や都市・地域問題を対象として実態を踏まえた分析力も学びます。環境・都市分野の理工学的な素養も併せて学びます。
THE FRONT RUNNER
経済学部 経済学科
松本 睦 教授
財政学、公共経済学
新たな地方財政システムを構築するための 地域間競争について理論的な分析を進めています。
経済統合が進んでいるEU内で国家間の競争が激化しているように、現代においてはグローバル化が進む一方で、地域の独自性を重視する傾向が顕著に現れています。国が大きな権限をもつ日本においても地方分権化が進み、地方自治体の政策に多様性が求められ、地域間の競争がはじまっています。自治体間の競争は、安い税金でよりよいサービスを提供する自治体を実現するでしょう。
一方で自治体の過当競争に伴うデメリットもあります(工場誘致政策のために福祉支出が切り下げられる等)。私は地域間競争のメリットとデメリットを把握した上で、生産活動や人間の満足度を数式化した理論的なモデルを使って地域経済に関する分析を進めています。これからの日本の社会においては、地方自治体が国からの補助金に頼らずに施策を独自に計画し実行に移せる地方財政システムを構築すること、また住民が地元でおこなわれる事業や施策に関して高い意識をもち、住民自身の負担をベースに地域の開発を進める姿勢が必要となると考えています。
主な専門科目
| ミクロ経済学I | 家計・企業の行動と市場機構を数学モデルを用いて理論的に検討します。さらに、不完全競争市場や公共財問題の分析など、発展的なミクロ経済学の理論を学びます。 |
| マクロ経済学I | 海外取引がある場合のマクロ経済や、マクロ経済の一般均衡など、基礎理論にさらに高度な説明や議論をくわえた発展的なマクロ経済学を学びます。 |
| 社会経済学中級α | 資本主義の基礎理論について今日のマルクス経済学の到達点に基づき現代的手法、特に数学的手法も取り込んだ経済原論を学びます。 |
| 社会経済学中級β | 多様な展開を見せる現代資本主義を分析対象とし、さまざまな学派が台頭する社会経済学の最新動向を学びつつ、現代資本主義経済についての探究を深めます。 |
| 情報処理I | 実習を通して、代表的な表計算ソフト「Excel」の利用方法と関連知識を修得。基本的な計算やグラフ作成、データベースの管理などができる力を身につけます。 |
| 金融論 | 資金はどのように循環しているか、国の通貨量はどのように決まるか等、金融システムの仕組みと機能、金融政策の手段と目標など、金融論の基礎知識を学びます。 |
| 日本経済論 | 財政政策、金融問題、経済構造改革といった日本経済の政策課題について考察し、経済理論、経済政策論の考え方について議論する、現代日本経済入門です。 |
| 経済戦略論I | ビジネス戦略や政府の政策決定時に有効な戦略的思考理論を学び、経済・社会における戦略的関係の解明や、最適な戦略の発見方法について検討します。 |
| 経済戦略論II | 日本の経済発展戦略を外国のものと比較しながら、現代日本が直面する経済問題と経済政策・制度に関するトピックスを、さまざまな視点から概観します。 |
| 公共経済学 | 特に公共財(道路・治安など)と技術的外部性(環境問題など)が存在する場合の市場経済機構の欠陥と政策を中心に、市場経済における公共部門の役割を学びます。 |
| 産業組織論 | 参入阻止行動、製品差別化、研究開発活動といった企業の戦略的行動を理論的・実証的に分析し、政策介入の方法やあり方について検討をおこないます。 |
| 組織と制度の経済学 | 企業間での取引形態や企業内での部門調整など、初歩のミクロ経済学では分析対象から外れた部分を改めて取り上げ、分析をおこないます。 |
| ゲーム理論 | 不完備情報ゲーム、メカニズム・デザイン、オークションの理論などを分析。多くの経済モデル分析に用いられるゲーム理論について高度な内容を学習します。 |
| マクロエコノミックダイナミクス | 経済成長などさまざまなトピックを取り上げながら、時間を通じた経済の動きを分析する「動学分析」の手法を修得し、応用を試みます。 |
| ヒューマン・エコノミー論I | 現代経済社会の諸問題と歴史的過程、経済学の対応を振り返り、いま経済学に求められるものや望ましい社会システムについて考察します。 |
| ヒューマン・エコノミー論II | 文化、政治などの領域を含め総合的に経済社会を考察。多様な領域を視野に入れて問題意識を養い、基礎的な知識と思考力の修得をめざします。 |
| 生活経済論 | 国民経済における家計支出・消費、情報化・国際化が進むなかでの消費生活の変化など、現代の消費者が直面している経済的な諸問題について考察します。 |
| 福祉経済論 | 人口構成の高度化や財政危機の深刻化を背景に、新しい局面にある福祉や保障の現状とあり方について、国民経済や財政と関連させながら考えていきます。 |
| 地域経済論 | 地域間、産業間に不均衡をもたらす資本主義的発展の構造や工業立地をめぐる問題など、地域経済に大きな影響を与えるさまざまな問題について学習します。 |
| 保険経済論 | 偶然の事故による損失や経済的必要が生じる可能性(リスク)といった不確実性の経済学と、保険企業の経営論、法制度論の視点から保険の実態に迫ります。 |
| 食糧経済論 | グローバル化が進んでいる資本主義経済における食糧システムと、その担い手であるアグリ・フードビジネス(農業・食糧関連産業)の全体像を解明します。 |
卒業要件
| ◎経済学科 | |
| 教養科目 | 24単位以上 |
| 外国語科目 | 12単位(ミニマム基準あり) |
| 専門科目 | 70単位以上 * 選択必修8単位(系統履修) * リクワイヤード経済学2単位 * 「Economics」4単位 * 以下の要件を満たした34単位
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| 自由選択 | 18単位以上 |
| 合計 | 124単位以上 |





