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良質な私学

spas ( 2010年1月18日 06:49 )

先週の金曜日に学内で行われた講演会とパネルディスカッションを聴講しました.講演会では,猪木武徳氏(国際日本文化研究センター所長)による「これからの大学教育に求められるもの」について,『大学の反省』の本の中で語られた大学教育への提言を中心に講演頂きました.教員の我々にも耳の痛い内容ではありましたが,これからの大学教育を考える上で参考になりました.

 

 講演では大学における教養教育の重要性についても多くを語っておられました.単なる知識としての教養ではなく,公智(公の為になる知恵と私は理解しました)を学ぶことができる教養教育を大学教育では大切にすることが大学再生につながると提言されていました.教養を学ぶ方法として,古典から学ぶことを強調されていました.今に残る古典は歴史の風雪をくぐって人類共有の知的遺産として,我々に多くの知恵を与えてくれることになります.

 

もちろん,大学教育ではそれぞれの専門分野の最新の情報,知識を学ぶことも必要です.最先端の知識をさらに人類の知恵(公智)へと昇華するには,基礎力としての教養が必要になるのでしょう.

 

パネルディスカッションで展開された,「良質な私学とは?」の猪木氏の回答は,人材(教職員,学生)が良質であること.この良質の意味は,公智を理解できることであると指摘されていました.特に,教員に対しては「問題のおもしろさで学生を引き付け,公智を理解させる力」が求められる,というメッセージを受け止めました.

 

有為な人材を育てる大学の使命を再度心新たに確認するとともに,良質な大学教育,良質な大学について考える有意義な時間でした.

 

大学には,図書館,講義,実習,演習など,学生・院生のみなさんの知識と知恵を高める機会と場所がふんだんにあります.活用し尽くして,「公智」を身につける恵まれた場所です.求めるほど多くを得る場所でもあります.大学で学ぶことを見据えて,入学試験にのぞんで下さい.

 

 

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